仙人が編んだ、千葉県産の藁(わら)を使ったタタミ
『自然に住もう』代表の村上です。
今日は、わが家のタタミについて書きます。
まずは、わが家の和室の写真をご覧ください。
▲タタミの床(とこ)は、千葉県産の藁(わら)を使っているのです!
さっそく子供がジュースをこぼしました!
私の友だちが経営する“畳屋道場”という会社のタタミです。
そもそも、タタミをカタカナで書くな!と怒られそうですが、なんとなくカタカナで行きます!
『畳屋道場』のホームページ
畳表と言って分かりますか?
タタミの表面の部分です。
写真に見えている部分ですね。
この畳表に使われている“い草”は熊本県八代産であります。
なんと日本でタタミに使われている“い草”の80%が中国産です。
偏見ですが、中国産となると色々な問題もありそうに思います・・・
純国産の畳表、要するに“い草”は20%しか無いとは残念極まりない・・・
その20%のうち、熊本県八代市で95%以上の“い草”を生産しています。
しかし、平成元年に約5800軒あった「い草農家」は平成24年で約600軒にまで減ったのが現実のようです。
こういった話しを友だちの畳屋道場社長から何度か聞いているうちに、わが家を建てるときは絶対に畳屋道場のタタミにしようと心に決めていたわけです。
畳屋道場社長に、具体的にタタミの相談を持ちかけたときに、千葉県の南房総に千葉県産の藁(わら)を使ってタタミの内部、芯の部分である床(とこ)を編んでくれる職人がいると聞きました。
(“床を編む”という表現が適切かは分かりません・・・)
どうやら高齢でそれほど多くは床をつくれないらしく、私はその話しを聞いたときに仙人のような職人だと思いました。
しかも、その職人が編んだ床は一生使い続けることが出来ると聞き一瞬で惚れ込みました。
床(とこ)は千葉県産の藁(わら)を仙人に編んでもらいました。
畳屋道場社長には、今回わが家ではプロデューサーのような役目を担っていただきました。
もちろん、い草は畳屋道場社長に選んでいただきました。
そして、仙人の床と熊本県八代産のい草をタタミに編んでくれたのは市原市の冨松畳店の六代目です!
ホームページを見ると、我が家が建っている成田市は営業エリア外じゃないですか・・・・ありがとうございます!
『冨松畳店』のホームページ
肝心なお値段は高かったです・・・床(とこ)が・・・
しかし、一生ものなら満足行く値段です!
さすがに畳表は交換することになりますよ・・・交換する前に畳表を裏返しにしてまた使うのです。
安い床(とこ)だと床下から上がってくる湿気ですぐにブカブカになってしまい、結果的には余計なお金がかかることになります。
“い草”だけでも畳屋道場の魂こもった“い草”を使いましょう。
普段は使ってない“い草”なので、使いたい方は私か当社社員までその旨お伝えください。
ここまで書いておいて、すみません・・・・・
今日は、最後に畳屋道場社長からメールにて送っていただいた、わが家のタタミの特徴をご紹介します!
なお、「畳の機能性」とありますが、前提としては“い草”が熊本県八代産であるとしておきます!
◆自然素材の畳
・床は千葉県産の藁を使ったもので、独特の弾力がある。
畳替えを繰り返すごとに、手をかけることで長持ちする。(エコ)
・畳表は熊本県八代産で、萩平成一さんが栽培から製織まで手がけたもの。
厳選したい草できめ細やかに織られており、経年変化であめ色につやが出る。
・畳べりは麻織りで、素朴な風合いが落ち着いた空間にする。
◆作り手の顔が見える。
・材料の作り手、それを加工する畳職人が一体となって畳を完成させています。
◆畳の機能性
・室内の湿度を調整します。
・空気中の有害な粒子を吸着し、室内の空気を浄化します。
・畳の香りに鎮静効果があり、人の心を落ち着かせます。
・畳の反射率は人の肌とほぼ同じで、目に優しく癒しの空間になります。
興味をお持ちの方は、ぜひお声がけください!!!