現場まわり-佐倉市 珪藻土塗り
『自然に住もう』代表の村上です。
今日は、佐倉市にて建築中の新築住宅の現場を紹介します。
こちらの現場では、住宅内の珪藻土塗りがはじまっています。
▲しっかりと下地処理をしてから、まず天井から珪藻土を塗り仕上げていきます。
昨日塗ったばかりなので、珪藻土はまだ乾燥していません。
写真は、昨日の17時頃に撮って半乾きの状態だったので、一晩明けた今はだいたい乾いているでしょう。
これが、真冬になると完全に乾くまで2.3日必要になります。
乾燥するまでの期間が季節によって長短するだけで、珪藻土や漆喰の機能になにかしらの影響が出ることはありません。
当社が使っている珪藻土は、北海道稚内産に限ります。
珪藻土は全国どこでも海岸があれば採掘できますが、珪藻土の最大の特徴である湿気を“吸放湿する力”は、各地で大きく差があります。
千葉県でも珪藻土は採掘できますが、吸放湿力が低いので残念ながら使っていません。
千葉県の木材を使って、千葉県の土を使った新築住宅が建てられれば素敵ですが、性能が低いものは使えません。
稚内産の珪藻土は最も吸放湿力が高いのに加え、化学物質の接着剤は含まれていません。
これは、稚内産だから含まれていないということではありません。
稚内産の珪藻土でも化学物質が含まれているものはあります。
先週土曜日の『自然素材の“選び方・見極め方”勉強会』でもお伝えしましたが、珪藻土をつくっているメーカーはたくさんあります。
各メーカーが珪藻土に含まれている成分を、しっかりと表示してくれれば良いのですが、適当であったり、例えば“樹脂”という化学物質をそれぞれの名称で表示しているので、とても分かりにくくなっています。
私は専門家なので分かります。
あるメーカーの珪藻土の成分欄には、“自然素材”と書かれています。
驚きです・・・・というか消費者をバカにしていると思います。
珪藻土や漆喰などを総称して自然素材というのに、珪藻土の成分の一つに“自然素材”と書くというのは正気の沙汰ではありません。
この珪藻土は、ホームセンターに売ってますのでお気をつけください。
『自然素材の“選び方・見極め方”勉強会』は、次回は8月9日(日)に開催します。
自然素材や無垢の木について、今まで聞いたことのないような話しが出るので戸惑われるかもしれませんが、15年間工務店を経営しながら得た知識と経験を持ってお伝えしています。
ぜひ、ご参加ください。
そういえば、一昨日に先週開催した『自然素材の“選び方・見極め方”勉強会』についてブログを書いていました。
参考にご覧ください。
ブログ『自然素材の“選び方・見極め方”勉強会』の冒頭に私が言ったこと はこちら
明日から、13日まで出張に行くのでブログはおやすみします。