千葉県産杉の無垢フローリングに蜜蝋を塗りました。
『自然に住もう』代表の村上です。
さて、建築中のわが家は工事が大詰めを迎えています。
工事がはじまる前は、毎日のように工事の様子をブログに投稿しようと息巻いてましたが、そのときの勢いは今では微塵もありません・・・
今さら取り返しも付かないので諦めますが、今日はブログの『社長自宅の新築奮闘記』カテゴリーで投稿します!
わが家は、千葉県産杉の無垢フローリングにワックスとして蜜蝋を塗って仕上げました。
蜜蝋(みつろう)を塗る前は、杉の肌触りが無骨に感じられるような硬さがありました。
蜜蝋を塗ったあとは、杉がしっとりと柔らかく優しくなりました。
見た目としても、木目が引き立って見えるようになります。
こんなことを書きながら、キセルの「柔らかな丘」が聞きたくなりました。
しばらく聞いてなかったのに、頭のなかに流れてきました・・・
蜜蝋は馴染みのない方もいると思います。
昔ながらのロウソクも蜜蝋ですよね。
蜜蝋は、蜂の巣にエゴマ油を混ぜて作ります。
一般的なワックスとは違って、塗るとテッカテカにはなりません。
塗膜が極めて薄いので、木肌は塗る前と変わらず、そのまま感じることができます。
もちろん、撥水効果があるので水を弾きますが、テッカテカになるウレタン系ワックスのように、いつまでも水を弾き続けるという不自然なことはできません。
よくあることですが、無垢フローリングを張ったのに、ウレタン系ワックスを塗ってしまう方がいます。
意外に多くいます。
水弾きを良くして、汚れにくくしたい・・・ということでしょう。
これを薦めている、木の素人工務店もあるようです。
しかし、無垢フローリングにウレタン系ワックスを塗ると、はっきり言って合板フローリングと同じと言っても良い状態になります。
木肌を感じることができなくなり、硬くヒンヤリとしてしまいます。
これなら、はじめから無垢を使う必要がないじゃないか!です。
もったいないの一言です・・・どうしても無垢なので汚れてしまいます。
ある程度は仕方ないと思って過ごしていかないと、無垢の木と付き合っていくのはしんどいと思います。
アンティーク(経年変化)になっていく住宅を楽しみながら暮らす。
これが当社が建てる住宅の醍醐味の一つです!
せっかく無垢フローリングを張ったなら、仕上げには蜜蝋が相性がよくオススメです。