「ワインはTerroir(テロワール)が大事です」
『自然に住もう』代表の村上です。
6月15日に自宅近くのワイン屋にいる特徴ある店員について書きました。
6月15日のブログ『私、天然精油の香水をつけています。』はこちら
今日は、その続きを書きます。
私は、その店員に野暮な質問をしてしまいました。
「ワイン選びで大事なのはなに?」
そうすると、店員はこう応えました。
「ワインはTerroir(テロワール)が大事です」と
かろうじて、テロワールがフランス語で“土地”という意味だと知っていたので頷けましたが、次の瞬間に私の頭に降ってきた言葉は・・・
「家はwood(ウッド)が何よりも大事」です。
この言葉に二言はありません。
さすがにwoodに読み方を書く必要はないと思いますし、意味が“木”であると書くなんて申し訳ないほどですが一応・・・
もし店員が大事なのは「ブドウ種」と応えたら、woodには結びつかなかったと思います。
Terroirと応えられたその時、やっぱりワイン造りも家造りもお客様があまり知り得ることができないところから始まっているという共通点があるんだなと私は理解しました。
そして、早合点で共通点があると思い込んでしまった私は、「ワインはTerroir(テロワール)が大事です」と言った店員に好感を持ってしまいました。
当社が家造りに『千葉県産の木材』を使おうと考えた頃、障害ばかりでした。
輸入木材や国産材を扱っている材木屋と異なり、千葉県産の木材を扱っているのは家族経営の材木屋ばかり・・・
しかも、私ははじめから天然乾燥しか使うつもりがなかったので、さらにハードルが高かったです。
語弊を恐れずに続けると、もともと千葉県の木材を扱っていた外房・内房あたりの林業従事者や材木屋は経営的に成り立ちにくくなっている印象を受けました。
分かりやすい話し、輸入木材やブランド国産材に木材シェアをことごとく奪われてしまったからです。
製品としての良し悪しというより、供給力や宣伝力によるものだと聞いています。
当時、外房・内房・南房総あたりの材木屋や林業会社にたくさん会いましたが、景気の良かった頃の昔話ばかりで、いざ商談になり品質・流通に話しが行くとの雲行きが怪しくなる・・・要するに、人手がないのでできないという話しになることが多かったです。
千葉県産の木材を天然乾燥させて使う・・・という大前提を実際にするためには2.3年かかりました。
(もう古い話なので、あまり記憶にありません・・・・)
その当時もこだわっていた、今ではさらにそのこだわりが強くなっている私の千葉県産の木材に対する考えが、「ワインはTerroir(テロワール)が大事です」と言ったワイン屋の店員によって、ある意味で正当化された。
そんな出会いでした。(大げさ!!)
また近いうちにワインを買いに行きます。
明後日の日曜日に開催する『住まい見学バスツアー』では、私の自宅を見学した後に自慢のウッドデッキでバーベキューを行いますが、その前に『長く住める住宅に使う“木材の選び方・見極め方”勉強会』のショート版をやります。
この勉強会の内容は、私が天然乾燥させた千葉県産の木材に強いこだわりをもっていて、それが他の木よりも良い、「家はwood(ウッド)が何よりも大事」を言い切れる理由などもお伝えします。
今回のバスツアーに予約されている方、ご期待ください!!!
『住まい見学バスツアー』の詳しい内容はこちら