地元千葉県の杉・桧を使って家を建てています。
今日は、『“ちば山体験”バスツアー』を開催します。
今年に入って2度めの開催となります。
『“ちば山体験”バスツアー』の詳しい内容はこちら
この『“ちば山体験”バスツアー』の目的は、野菜に例えると、どこの畑で育てられ生産者の顔まで分かるということが今では珍しくありませんが、はじまった当時はトレサビリティという観点からも安心感を覚えたと思います。
野菜にかぎらず、生産者の顔が見える、生産工程を見ることができると透明性が高まり、そのものを身近に感じることができます。
私は、このトレサビリティであり、住宅の最も重要な部分となる構造材(土台・柱・梁など)に使われる木材の不透明を超えたブラックボックスになっている部分に対して透明性を高めたかったいう考えが『“ちば山体験”バスツアー』を開催した理由です。
ただし前提には、地元千葉県の木材だから杉や桧が育てられる山に入り、丸太が乾燥され製材されている場所に私自身が立ち入ることができ、皆さんを連れていけるということがあります。
輸入木材であれば不可能です。
いまだに輸入木材の一定量は海外で違法伐採された木材だと言われています。
計算上では、輸入木材を使った新築住宅で一件あたり数本は使われていることになります。
産地が北欧であっても、製材されたのが中国だと“メイド・イン・チャイナ”と表示されている木材もあります。
そして、最近は日本国産の木材が再び注目されています。
昭和39年に木材輸入の自由化がはじまり、そこから一気に国産材の需要は格安な輸入木材によって急減しました。
国産材が再び注目されることは歓迎すべきことですが、トレサビリティが不透明・・・つまり、結果として柱やフローリングではあるけれど産地や生産工程が分からないものばかりです。
しかも、そういった国産材のすべてではありませんが、品質の低いものが多いのも事実です。
国産材でさえ、そのトレサビリティは不透明です。
要するに、私はこういった木材でお客様の家を建てるのが嫌なので、地元千葉県の木材を使い始めました。
今では当たり前のように千葉県産の木材を使っていますが、当時すぐに契約製材所は見つからずに使い始めてからも難題は山積みでした。
その話しは別の機会に書くとして・・・・自分たちが住む家に使われる木材の生産工程などを実際に見ませんか?というのが今日開催する『“ちば山体験”バスツアー』であり、その目的です。
当社が建てる新築住宅に使われる千葉県産の木材は、製材している職人の顔も見ることができます。
次回の開催は未定です。
やるとしても来春以降でしょう。