入社6ヶ月研修
山に登る。
そう思いついたのは2020年10月です。
その翌月。
当時入社6ヶ月になるスタッフ2名と八ヶ岳に行きました。
すでに雪が積もった登山道を3人がペースを合わせながら歩きます。息があがり無口になったり、すべって転んだり。足も攣ってしまいました。
天狗岳山頂では、大声であることを叫ぶというワークもやりました。山小屋ではアカペラでカラオケ大会。
話しもたくさんしました。これまでの仕事、家族、これからのことも。
思いついたとき。
意味のあるものになるかは分かりませんでした。
入社6ヶ月の区切りとしての研修なので、スタッフに学びがあってほしい。そのための準備はしましたが確信はありません。
でも、研修室に閉じこもって座学をすることだけはやりたくないと考えていました。
あれから2年が経ち、思いつきが入社6ヶ月研修として定着しつつあります。
山頂が大展望であるはずの磐梯山では雲に阻まれ、北茨城ロングトレイルでは太陽が沈んでも山行が続いてしまい、地元の方に心配されてしまったり・・・。
お台場から箱根を目指す「100kウルトラウォーキング」という大会にも出たことがあります。全員がリタイヤでしたが・・。
どれも5〜6人チームです。
主役は入社6ヶ月になるスタッフ。メンバーは毎回変わります。勤続10年以上のベテランもいれば、普段はあまり話すことがないスタッフ同士もあえてチームに加えます。
嫌がるスタッフは連れていきません。強制ではありませんから。
まるでロードムービーです。
携帯の電波も届きにくい状況もあり、いろんなことが起きます。
景色に心奪われながらも、だんだん人目を気にしている余裕がなくなったり、仲間からの気遣いがいつも以上にありがたかったり。
誰かの「がんばろう」というひと言すら、いつもの響きとは違って聞こえます。
実は起きているのではなく、時間をともにすることでスタッフの素の部分を垣間見たり、本音を聞くことができます。それが、わたしにとって何よりの収穫で、それが「起きる」と感じる。そういうことなのかもしれません。スタッフとのある種の「出会い」でもあります。
場にも助けられて、終わってみるといつも貴重な時間だったと感じています。
そして、12月6日赤城山に行きます。
新たに入社6ヶ月となるスタッフと合計6名で二泊三日。
師走の忙しい時期ではありますが、山行するわたしたちの代わりに現場を走りまわるスタッフに支えられながらの15キロを計画しています。
今回のブログは社内向けの「また行ってくるよ!」という報告です。
そして、スタッフの入社6ヶ月研修に山に行くことの意味をまとめたものになります。
まとめ切れてはいませんが・・・。
お客さまにはなんの参考にもならないとは思いますが、わたしなりにスタッフと長く付き合っていくためにやっていることを書かせていただきました。