漆喰をつかう理由 パート1
『自然に住もう』代表の村上です。
ここ数日、『自然に住もうの学校』の勉強会の内容を変えようと思い、パソコンと格闘しています。
たくさん文章を考えていると、あらためて想うことや見直そうと考えさせられます。
そこで、今日は『漆喰』を使う理由や特徴について、あらためてまとめたいと思います。
当社では、漆喰は外壁と押入れ・クロゼットやトイレ、洗面所に主に使います。
リビングや寝室などの居室には珪藻土を主として使っています。
まだ築2年なので、当たりまえでもありますが、外壁は汚れひとつ無い真っ白そのものです。
しかし、“汚れひとつ無い”ということにも漆喰の特徴があります。
なぜなら!
漆喰は、紫外線などによる劣化しにくく、自然素材ならではの静電気が発生しないので、外壁だと排気ガスなどの吸着を防ぐため汚れにくいと言えます。
最近の窯業系サイディングには人工的に光触媒が塗布されて、汚れにくいものもあります。
高価ではありますが汚れにくいので、長期間効果が続くのであれば良いと思います。
漆喰にも、光触媒のように自浄作用があります。
漆喰は、強アルカリ性なので酸化還元作用が外壁についた汚れを漂白してくれます。
汚れ=有機物を分解してくれるので、外壁に汚れがついてもいつの間にか無くなっています。
これは内壁でも同じです。
メンテナンスも比較的、費用がかかりません。
外壁に漆喰を塗ると、メンテナンスフリー、要するにメンテナンスが不要と言っている工務店もあるようですが、私は不要とは言いません。
確かに一般的に使われている外壁材と比べればメンテナンスに余計なお金がかかる心配がないのは言えます。
しかし、外壁に漆喰を塗った住宅すべてが同じようにメンテナンス不要だとは言えるはずがないと思っています。
ちょっと先の説明とは矛盾していると思われるかもしれませんが・・・
それは、陽当り・環境・ロケーション・風の流れなど一件でも同じ家はありませんし、20年30年後は未知なる世界です。
無責任に思われるかもしれませんが、こういった前提があるのにメンテナンスフリーと言い切るほうが無責任だと考えます。
ですから、築20年後を一区切りにして、メンテナンスが必要です。とお伝えしています。
とはいえ、そのメンテナンスも家全体の外壁漆喰を塗替えをする必要になることは、あまり多くないと思います。
ほとんどが、部分的な補修であり、20年もすると自浄作用だけでは落ちない汚れも出てくるでしょうから、その部分だけ上から漆喰を塗る。
このように考えてください。
今日はここで中断します。
漆喰でもっと書きたいことがありますが、書くにはまだ時間がかかりますし、朝のうちに他の仕事も片付けたいので・・・
明日は、漆喰の家が夏涼しい理由などについて書きます!